お亡くなり・ご危篤の場合

葬儀コラム

葬儀コラム

2019/02/01

102 お清め塩の意味

葬儀に参列すると、手渡された会葬礼状の中に「おきよめ」などと書かれた小袋が挟まれています。

 

これは、お清め塩と呼ばれ、葬儀を終えて自宅に帰宅するときに清めのために振りまく塩です。

 

どうして葬儀の場面で塩を撒くのでしょうか?

 

その由来や使い方について詳しく調べてみましたのでご紹介いたします。

 

 

【お清めとしての塩】

塩がを清めとして時に用いるのは、みなさんもなんとなく理解できるのではないでしょうか。

 

日本の神道では、塩には穢れを払う力があると信じられています。

 

清めとしての塩がはじめて描かれたのは、日本最古の歴史書であり、日本の実質的な神話である『古事記』からです。

 

黄泉の国にイザナミを探し行ったイザナギは、そこに腐敗して横たわるかつての妻の姿を見て逃げ帰ったあとに、海の水で「禊祓い」をしています。

 

神棚に供える物の中にも塩が含まれていますし、嫌なことや不吉なことがあった時にも昔の人は塩を撒いていました。

 

自宅や飲食店など、玄関の両脇に置かれる塩盛りを見たことがある人もいるでしょうし、お相撲さんの土俵入りには必ず塩が撒かれます。

 

葬儀はなにも神道だけで行われるものではありません。

 

しかし、死は穢れだという感覚は神道や仏教などを超えて日本社会全体で共有されており、この穢れを払うものとして塩が用いられているのです。

 

 

【遺体の腐敗の進行を食い止めるための塩】

塩には殺菌作用があります。

 

遺体の腐敗の進行を食い止めるために塩が用いられていたとも言われているため、葬儀と塩は不可分な関係にあったものだと思われます。

 

それが観念的な霊や災い、ひいては穢れの清めへとつながっていったのでしょう。

 

 

【浄土真宗ではお清め塩を用いない】

浄土真宗の葬儀では、お清めとしての塩を用いません。

 

そもそも仏教では死を穢れとして捉えていませんが、浄土真宗は特に仏教の本来の教えを純化させた教義を持っています。

 

死者や葬儀は穢れたのもではないために、お清め塩を不要としています。

 

阿弥陀如来を信じるものは誰もが浄土に行けると考える浄土真宗では、そもそも清めも穢れもないのです。

 

とはいえ、社会的慣例として、参列者の中には清め塩を求める人がいるのも事実です。

 

ですから、浄土真宗の葬儀では、会葬礼状の中にお清め塩を入れずに、必要な人にだけ会場で配っています。

 

 

【最近では、清め塩を配らない葬儀が増えている】

死者や葬儀は穢れたものではない。

 

最近ではこうした浄土真宗の考え方に賛同する声が多く、一部ではありますが、塩を配らない葬儀が徐々に増えています。

 

会葬礼状に小袋に挟んでしまうとすべての人に行き渡ってしまうため、必要な人だけに会館内で配る対応がとられています。

 

 

【お清めの方法】

では実際にはどのようにお清めをするのでしょうか。

 

葬儀を終えて自宅に戻った時だけではなく、火葬場から会館に戻って来た時にもお清めは行われます。

 

●水で手を洗う

まずは水で手を洗います。玄関に桶と勺を用意しておきます。葬儀に行かなかった人がいる場合には、その人に杓を手に取ってもらい、手に水をかけてもらいます。葬儀会館ではスタッフがしてくれるでしょう。

 

●玄関に入る前、身体に塩を振る

お清めの塩は、必ず玄関の敷居をまたぐ前に行います。でなければ自宅の中に死の穢れを持ち込むことになるからです。

 

体に振りかけるときは、塩をひとつまみにして、胸、背中、足元の順に振りかけます。その後、衣服に塩が付着していることもあるので、手で軽く振り払いましょう。

 

自分自身で振りかけてもいいですし、同行者や家族がいるのであれば、お互いでふりかけあってもよいでしょう。

 

●地面に撒いた塩を踏む

体中に塩を振り終えたら、最後に地面に塩を撒いて、それを踏みます。これでお清めの完了です。

 

 

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