2020/05/06
火葬の際にお棺の中に入れていい物
亡くなったときには棺にご朱印帳を入れるように子供に頼んである、という話がありました。そんな会話の中で「本は棺に入れても大丈夫なの?」「メガネはどうするの?」など、意外にも何も知らない事に気づかされました。
好きだった物、大切にしていた物と一緒に送りたい、という気持ちは誰にでもあると思います。棺に入れたいもの、入れられないもの、会話の中の素朴な疑問からまとめてみました。
1.入れて良い物
「故人が好きだったもの」という観点から選んで特に決まりはありません。趣味のもの、お気に入りでよく着ていた服などは定番です。
仏教の場合、死後の世界に行くために三途の川を渡る時の渡し賃として六文銭を入れるのが
一般的です。硬貨は燃えないので本物ではなくお金に模した模型や紙などを入れる事があります。
一番多いのが、お孫様などからのお手紙がとても多いです。番外編 入れても問題はありませんが、写真を入れる方が多いのですが健在の方の写真を入れてしまうと連れて行くと言う風習がありますので気をつけてください。
2.入れられないもの
一般的に「燃えないごみ」に分別される金属類は棺に入れる事は禁止されています。結婚指輪や故人が大事にしていたアクセサリーといった思い出の品も、一緒にお棺にいれてはいけない事となっています。
カーボン材を使用したゴルフクラブやゴルフボール、プラスティック製品やペットボトル、液体類も入れてはいけません。
大切にしていた本については大きく燃えにくいものは燃え残ってしまう可能性がありますので、冊子を入れる場合には2センチ程度の厚さのものにしましょう。判断に迷うときは葬儀者の担当者に相談しましょう。
3.番外編 気持ちの上では入れたいけれど…
ほかにも、故人が家族と一緒に写っている写真などは、一緒に写っている人が十分に納得していれば問題ありませんが、縁起という事から考えると避けておいた方がよいでしょう。一緒に連れ立って行くという考え方があるからだといわれています。
果物など水分の多い物も禁止になっています。昔は入れられない物は半紙に書いて入れていたみたいです。
4.まとめ
手紙を棺に入れた事で感謝の気持ちを伝えられ、自分自身の心の整理もついたという事もあるようです。
喪主の場合は無事に告別式を終えなければならないという気持ちもあり、出棺までに手紙と書くという精神的・時間的な余裕がないかもしれません。
でも、もし可能であれば、ぜひ最期のお別れを言葉にまとめてみるのも良いですね。昔より火葬場が厳しく、制限が沢山ありますが、工夫すれば入れる事も可能ですので担当者に相談してください。