ご搬送/ご安置
病院でお亡くなりになられた場合、一時的に病院内の霊安室を使うことが出来ますが、数時間でご遺体を搬送しなければなりません。
ご遺体を搬送できるのは葬儀社だけですので、事前にどこの葬儀社に依頼するかと、どこに故人様を安置するかを決めておく必要があります。
当たり前ですが、初めて葬儀の場合、分からないことばかりで、悩んでしまうこともあるでしょう。
このページでは、「葬儀の手配」、「葬儀社が提供するサービス」、「葬儀社選びのポイント」などを解説します。
ご逝去からお葬式までは非常に短く、数日しかありません。その短い時間で様々な準備を行わなければなりません。葬儀プランの決定や会葬者への連絡など、やるべきことはたくさんあります。
いざという時のため、葬儀全般について基礎的な知識を事前に習得しておくことをお勧めします。
1.葬儀社の役割とは
川崎市にも横浜市にも、たくさんの葬儀社がありますが、見積り価格が1社1社で異なるように、提供する葬儀サービスも葬儀社によってそれぞれです。
葬儀社がお手伝い出来るサポートは、故人様がお亡くなりになられた際に、ご遺体を病院から安置先に搬送するところから始まり、葬儀が終わってからのアフターフォローに至るまで実に様々なサービスがあります。
1)葬儀社に連絡するタイミングは?
故人様が病院でお亡くなりになられた場合、数時間以内にご遺体を病院外(ご自宅や安置所)に搬送しなければなりません。この時の搬送作業をお手伝い出来るのは葬儀社だけです。
予めご依頼される葬儀社が決まっているようならすぐに葬儀社に連絡しましょう。基本的には深夜や早朝でも問題ありません。もし依頼する葬儀社が未定の場合は、その場でホームページなどで調べて見つけるか、病院から紹介してもらうかになります。
しかし、万が一の事態を前に、その場で葬儀社を探すのはなかなか出来る事ではありません。出来れば「事前相談」を利用して、事前に依頼する葬儀社を決めておくことをお勧めします。
花葬では、「事前相談」をはじめ、万が一の際の「急なご対応(お迎え)」も24時間・365日、深夜でも承っておりますので、遠慮なくご連絡ください。
お急ぎの場合 |
ご搬送のお手配をさせていただきますので、まずはお電話ください。 24時間・365日・深夜も対応:0120-594-073花葬では、ご依頼いただければ、24時間いつでも病院やご自宅まで、寝台車でお迎えにあがります。※お急ぎの方はこちらをご覧ください。 |
2)ご逝去から葬儀までの間に葬儀社がご提供するサポート例
ここでは、ご逝去から葬儀までの間に葬儀社がご提供するサポートの一例をご紹介します。
●湯灌(ゆかん:故人様のお体の清拭、髭そり、死に化粧、お着替えなどのケア)
●ご遺体のケア(ドライアイスの提供、エンバーミングなど)
●故人様のご安置、ご納棺
●ご自宅安置の際の枕飾り、お棺、祭壇などのご準備と設置など
●役所での各種お手続き代行(死亡届の提出と火葬許可書の申請)
●寺院など宗教者のお手配
●ご供花やご供物のお手配
●ご遺影のご準備
●利用する斎場や火葬場のご予約・お手配
●お葬式(通夜式、告別式)の設営、司会進行など
●お礼状、香典返しの手配
●お料理の手配
●霊柩車やマイクロバスなど、移動用車両のお手配
近年では、葬儀社が葬儀に関する全てのサービスを総合的に提供することが当たり前になっています。ただし、上記の一例の中でも、葬儀社によっては実施しているサービス、実施していないサービスがあり、サービスの提供範囲は異なります。
また、葬儀社各社が提供している「セットプラン(葬儀に必要なサービスが定額のセットになったサービス)」によっては、元々付属しているサービスもあれば、別途費用のオプション扱いになっているケースもありますので、後々のトラブルを避けるためにも、事前のお見積りの中でしっかり確認しましょう。
3)喪主・ご遺族の役割
基本的に、葬儀に関する多くは担当する葬儀社が行います。喪主様やご遺族の皆様にやっていただくことは葬儀の中で判断したり決めていただくことと、要所要所でのご挨拶だけです。
どのようなご判断や決定をしていただくかというと、
①葬儀の規模(会葬者の人数、部屋の広さなど)
②葬儀の内容(どのような葬儀にしたいか)
③葬儀の場所
④葬儀のご予算
⑤訃報の連絡
⑥遺影の準備
⑦弔辞の依頼
⑧喪主の挨拶
⑨お料理の内容
⑩ご供花やご供物の取りまとめ
⑪お礼状の内容
⑫お香典返しの内容など
これらについては、喪主様とご遺族の皆様がご判断し決めていただきます。
2.葬儀社選びのポイント
ここからは「葬儀社選びのポイント」について解説します。先程も、葬儀社が提供する葬儀サービスは様々であることをお話しましたが、葬儀費用も葬儀社によって異なります。
一番大事なことは、ここでお伝えする「葬儀社選びのポイント」を抑えていただくことと、事前にご自身が「葬儀社に何を求めるか」を明確にしておくことであると思います。
葬儀社選びのポイント |
■葬儀事例を踏まえた具体的で分かりやす説明をしてくれる ■1円単位の詳細な見積書を作成し、葬儀費用の総額を教えてくれる ■駅近やご自宅の近くの安くて最適な式場を提案してくれる ■スタッフの顔(人となり)や対応力が目に見える ■会社の雰囲気やスタンスが分かる※花葬の「事前相談」はこちらかどうぞ! |
3.ご遺体のご安置について
ご逝去されてから葬儀が行われるまでに若干の時間が生じます。その間、ご遺体を大切に保管することを「(ご遺体の)ご安置」と言います。
既にご説明しましたが、病院でお亡くなりになられた場合、その直後は病院内にある霊安室に一時的にご安置されます。しかし、病院内の霊安室は長時間使用することができず、数時間以内に病院外にご遺体に搬送する必要があります。
1)ご遺体のご安置場所と手段
葬儀が行われるまでの間、ご遺体をご安置することになりますが、「どこにご安置するか(場所)」や「どのようにご安置するか(手段)」によって、葬儀費用の合計やご遺族のご準備に影響が出ます。宗派によっては、ご安置場所や方法が決められている場合もあります。
葬儀の内容を決めることも大切ですが、その前に「どこに、どのようにご安置するか」を決めることもまた重要なのです。ご遺族のご意向やご事情を踏まえて決めましょう。ご安置場所は主に以下の3カ所があります。
●ご自宅
●葬儀社の遺体安置所(霊安室)
●民間業者の遺体安置所(霊安室)
ひと昔前までは「ご自宅安置」がほとんどでしたが、「故人に寄り添って、最期のひと時を家族や弔問客とゆっくり過ごしたい」というご遺族のご要望や、マンションなどご自宅の事情で「物理的にご自宅安置が出来ない」などの理由で、近年ではご自宅以外の安置所(葬儀社や民間業者が運営する安置施設)を利用されるケースも増えてきています。
その分費用は掛かりますが、ドライアイスの補充やお線香の取り換えなど、全てを葬儀社に任せることができ、ご遺族の心身のご負担軽減になることから、このような外部の安置所を利用される方も増えています。また、ご自宅と同じようにご遺族や弔問客の皆様が、故人様との最期のひと時をゆっくり過ごすことが出来るよう、簡易宿泊施設を併設した安置所も増えています。
花葬の場合 |
諸々のご事情により、ご自宅でご遺体をのご安置ができない場合は、弊社にてご安置場所を確保させていただきますので、ご安心してお任せください。 |
2)ご遺体の搬送方法
ご自宅安置の場合でも、外部安置所をご利用される場合でも、ご遺族でご遺体を搬送することは出来ませんので、葬儀社に搬送をご依頼いただくのが一般的です。
例えば、川崎市内というような近距離の場合は、寝台車でご安置場所までご搬送します。しかし、複数の県をまたがる、海を越えるなど長距離の移動が必要な場合は、飛行機や船舶を利用する場合もあります。近距離の場合は、セットプランの中に予め「搬送費用」が含まれている場合が多いです。含まれていないケースもありますので要確認です。
また、どこの葬儀社に頼むか決まっていない場合は、取り急ぎご遺体のご搬送だけを葬儀社にご依頼いただくことも出来ます。
花葬の場合 |
弊社では、葬儀のセットプランの中に安置所までの寝台車での搬送料(50km以内)が含まれております。 |
4.ご安置する期間
日本では、「亡くなられても24時間以内は火葬してはならない」という法律があるため、24時間(1日)以上は必ずどこかにご遺体をご安置しなければなりません。
一般的なご安置期間は「2日~3日程度」と言われています。しかし、「友引」などで火葬場が休みである場合や、火葬場の混雑状況(人気の市営斎場などでは、タイミングによっては混雑する場合があります)によっては、ご安置期間が「3日以上」になることもあります。
5.ご安置する際の注意点
安置場所ごとに、ご安置する際の注意点を解説します。
1)ご自宅安置の場合
ご自宅安置をする場合は、ご遺体を安置するスペースを確保します。ご自宅の中でどの部屋にご安置するかですが、仏壇があり、お棺を置く広さを確保できるお部屋が理想ですが、それ以外のお部屋でも構いません。ドライアイスが溶けないように冷房のあるお部屋がベストです。
ご自宅安置をご希望でも、物理的にご遺体の搬入が不可能なケースがあります。例えば、エレベーターのないマンションやアパートなどです。広さやスペースの問題以外にも、様々な事情がある場合がございますので、事前にマンションやアパートのオーナーや管理会社に確認しておくことをお勧めします。
2)ご安置する場所
ご自宅安置の場合、一般的には仏壇のある仏間にご安置します。仏壇は無くても問題ありません。また、クーラーがある涼しいお部屋(出来れば畳のお部屋)にご安置します。
①ご安置する場所
・(仏壇がある場合は)仏壇のある仏間仏壇
・クーラーがある部屋
・風通しの良い涼しい(畳)の部屋
②ご安置する布団
ご遺体をご安置する時は、故人様がご使用されていた敷き布団を用意し、故人様を「北枕」にしてご安置します。しかし、お部屋の状況で北枕が難しい場合は、西枕でご安置します。その他、必要な物品は、葬儀社が用意します(有料かセットに含まれるか要確認)。
③仏壇がある場合
仏壇があるご自宅では、「うち敷き(うち敷きとは、仏壇の中に置かれる卓の天板の下に挟み、垂らして飾る敷き物のこと)」を白色に変えます。
浄土真宗、日蓮正宗、創価学会は仏壇の扉を開けておきますが、その他の宗派では、仏壇の扉を閉めておくことが多いです。ただし、地域や宗派によって作法が異なる場合がありますので、葬儀社のスタッフに事前に確認しておきましょう。
④神棚がある場合
ご自宅に神棚がある場合は、事前に葬儀社に申し出てください。第三者である葬儀社が「神棚封じ」を行ってからご安置します。
神道では、故人様をご自宅にご安置する際にはご遺族に「穢(けが)れ」が及ばないようにするため、神棚の扉を半紙で封印します。
⑤ご安置する部屋の温度
故人様のお体に配慮して、夏は強めにクーラーを入れて室温を一定に保ちましょう。冬でも、出来るだけ暖房を切り、温度を低めに管理する必要があります。
⑥保冷剤の使用
故人様のお体に配慮して、ドライアイスなどの保冷剤でご遺体を冷やします。ドライアイスの補充などは担当する葬儀社のスタッフが対応してくれます。
⑦その他の注意点など
その他、ご自宅安置の注意点としてよくあるパターンは、「お祝い事の掛軸を外す」、「人形の向きを変える/白い布で隠す」などがあります。ここに記載されていない事で、その地域や宗派によって注意するべきポイントがあるかもしれませんので、葬儀社のスタッフに確認しましょう。
3)葬儀社の安置所を利用する場合
葬儀社でのご安置を利用する場合は、プロのスタッフが付きっ切りでご遺体を管理してくれるので、衛生面などで非常に安心出来ます。
しかし、葬儀社によっては、安置所の利用料金が高額であったり、宿泊設備を完備していなかったり、面会や弔問の時間に制約があったりします。故人様に付き添い、最期のひと時をゆっくり過ごしたいとお考えの場合は、「利用料金がいくらかかるか」、「宿泊施設の有無」、「面会時間」などを事前に確認しておきましょう。
花葬の場合 |
花葬では、ご親族様のご都合に合わせた安置所をご案内いたしますので、安心してご相談ください。 |
4)民間業者の安置所を利用する場合
近年では、ご遺族の要望に応えるために宿泊施設を完備したり、面会時間の制限を少なくするなどといった民間安置所も出てきています。
しかし、そのような融通の利いた民間安置所は非常に少なく、仮に見つかったとしてもご自宅から遠かったり、利用料が高額であったりなど、利用されるご遺族にとってはデメリットとなる場合もありますので、事前によく調べておくことをお勧めします。
特に、葬儀社や民間業者が運営する安置所では、ご安置する日数によって追加料金がどんどん上乗せされ、高額になるケースもあります。友引の休場日、年末年始、混雑具合によって火葬場が使えないなど、安置期間が長引きそうなときは、費用面の確認は必須です。