2020/05/31
葬儀の香典と返礼品の不要?
香典とは?香典とは本来、葬儀にかかる費用面での遺族への負担を少しでも軽くする為にお互いに扶助すると言う意味を持ったものです。したがって返礼は絶対に必要というわけではありません。
しかし、昔の風習や習慣として残っているので、すぐに辞める事は難しいでしょう。香典返しをしないケースは、一家の生計を支えていた人が亡くなった場合は香典返しはせず、香典をそのまま遺族の生活費や教育費にあてても構いません。
また故人の遺志や家族の希望で香典を社会福祉施設に寄付をするケースも増えてきています。後は故人の遺志で香典は一切受けとらない、香典辞退というやり方も増えてきています。社葬などの大きい式では、よくある形式です。
1.香典返しはいつするのか?
最近は通夜や葬儀の場で即日返しを行っている家族が多くなりましたが、一般的には香典をいただいた方に忌明けのお礼として香典返しを行います。
即日返しのメリットは忌明けのお手紙やリストを作成と手間が省けるということでしょう。川崎・横浜では即日返しが9割以上です。
しかし、デメリットとしてはいただいた香典金額が分からないので3千円~5千円の方にも一律の物を渡さないといけませんので半返し以上している計算になる事です。
尚、1万円以上の高額の方には49日の忌明け後に改めてお返ししています。忌明けは宗教によっても異なります。
仏式の場合は49日・神式は50日祭・キリストは約1ヶ月程度になります。
2.香典返しは半返しか3分返しが常識
香典返しは3分の1返し・半返しと一般的には言われています。香典の半返しの品物を目安として返礼するという事です。
3万円なら1万~1.5万円の物を届けてください。昔は石鹸やタオルなど実用的な物やコーヒーやお茶や海苔などの趣向品まで多岐に渡ってありました。
しかし、最近はカタログを送り、皆さんに選んでもらう形式が増えてきています。商品券なども増えてきています。
色々な形式が増えてきていますが、必ず挨拶状は添えてください。
3.香典の送り方
香典返しの送り方は、ノシのない掛け紙をして送ります。
水引は、宗教に関わらず黒白か双銀・黄白の結びきりにします。
表書きには宗教によって異なります。
仏式は「忌明け志」、神式は「偲草」、キリスト教は「記念品」などと記載してください。
差出人の名前は喪主の名前で構いません。
4.香典返し不要論
最近、打ち合わせをしていると急激に増えてきたのが葬儀の返礼品や香典返し不要論です。
香典返しや返礼品は必ずしないといけないのかなど。今だに古い習慣や風習に従っている旧態依然とした業界が葬儀業界といえるでしょう。
そうした業界に新しい風を入れようとしています。若い人を中心に新しい形式が数多く登場してきています。
1日葬や火葬式など、それに呼応するかのように、香典辞退などが増えてきています。
しかし、新しい形式も良いのですが、私は葬儀社として変なやり方は受け入れたくないです。
昔からの風習や習慣で良い部分が沢山ありますので、それをお客さんには提案していきたいとおもいます。
5.この記事のまとめ
花葬のコラムでは、これからお葬式を経験される方に後悔の無いお葬式をしてもらえるように、様々な疑問や不安に対する解決策やマナーなどを日々、掲載しお知らせしていきます。
しかし、後悔の無いお葬式にしていくには事前の準備や知識を皆様自身が得ておくことです。
お葬式に関する知識は、とても多く、コラムだけでは伝えるのが難しいので是非一度、問い合わせをしてください。