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この記事では、日蓮正宗の葬儀について解説します。日蓮正宗の葬儀の特徴のほか、日蓮正宗の葬儀を行うことになった際に、喪主やご遺族が知っておきたい葬儀の流れなどをご紹介します。
葬儀の作法や必要な準備について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
仏教には、さまざまな宗派が存在し日蓮正宗はそのうちのひとつです。日蓮聖人の弟子である日興が創設した宗派で、750年を超える歴史があります。日蓮正宗の総本山は静岡県の大石寺です。
日蓮正宗がどのような宗派なのかを詳しく解説します。日蓮正宗は、日蓮の入滅後に後を継いだ弟子の日興が、
日蓮正宗の寺院は、全国の各地に存在します。また、日本国内だけではなく、アメリカや台湾などの外国にも数多く存在し、寺院の数は700を超えているといわれています。
日蓮正宗と日蓮宗の大きな違いは、日蓮宗では本尊が統一されていないのに対して、
創価学会の前身団体である創価教育学会は、平成3年まで日蓮正宗の一派として位置づけられていました。 創価教育学会では、日蓮聖人の仏法精神を重視していましたが、日蓮正宗の教義から逸脱したとして破門されています。しかし、日蓮正宗は創価学会に対して改心を促す姿勢をとっているため、創価学会員による大石寺への参拝などは拒否していないとされています。
日本の葬儀は仏式で行われることが多いですが、 葬儀の流れや作法は宗派によって違いがあります。
日蓮正宗では冠婚葬祭を、ほかの宗派と比較してもより厳格に執り行っています。葬儀に関しても流れや手順を守ることを非常に重視しているため、スムーズに儀式を行うには、特徴をよく理解しておかなければなりません。
日蓮正宗では葬儀を、無事に三途の川を渡るために、日蓮聖人に故人をお迎えに来ていただく儀式として位置づけています。日蓮聖人の教義に則って葬儀を執り行うことで故人が成仏できるとされているため、正しい作法を守ることが重要です。基本的な流れや作法はほかの日蓮系の宗派と大きな違いはありませんが、厳格なルールが定められていることが多くあります。
臨終から葬儀までの流れや通夜の流れなど、喪主やご遺族が知っておきたい日蓮正宗の葬儀の流れについて解説します。
大切な人が亡くなってしまうと、頭の中が真っ白になってしまうものです。いざというときのために臨終から葬儀までの流れを確認しておきましょう。
1)所属寺院へ連絡して住職と今後の日程について相談する
2)葬儀社へ連絡して葬儀の日程について相談する
3)僧侶を迎えて枕経をあげてもらう
4)喪主が寺院を直接訪問して正式に葬儀を申し込む
5)遺体を清めたあと遺族で唱題する
6)納棺
7)位牌やお供えものを載せる祭壇を準備する
8)通夜
9)葬儀
祭壇は、故人の立場や地域の風習にもよりますが、無理をして豪華なものを用意する必要はありません。祭壇を飾る際には、導師御本尊や位牌がお供えもので隠れないように注意しましょう。
通夜と葬儀当日の流れについて解説します。日蓮正宗の葬儀は、故人に安らかに成仏してもらうための儀式であると同時に、折伏(しゃくぶく)の場でもあります。家族だけではなく故人と縁のある人にも見送っていただきましょう。
なお、折伏とは、折破摧伏を略した仏教用語です。悪を打ち砕き、迷いを覚まさせることを意味しています。
・通夜
もともと通夜は、夜通し読経や唱題をして故人の成仏を祈るものでしたが、現在では導師を迎えて、夕方に読経や唱題を行うことが一般的です。葬儀の前夜に執り行われ、亡くなったご家族と過ごす最後の夜でもあります。
・葬儀
日蓮正宗の葬儀の流れは、ほかの宗派と同じような流れになっています。
1)喪主や親族が着席する
2)導師出仕
3)全員で南無妙法蓮華経を三唱する
4)方便品(ほうべんぽん)と寿量品(じゅりょうぼん)を読経する
5)寿量品の読経に入ったら、導師、喪主、親族の順番で焼香する
6)弔辞
7)如来寿量品を読経する
8)観念文を読み、題目を唱和する
9)導師退座
導師が退出した後に喪主が謝辞を述べて、閉式の辞で葬儀は終了です。
・お別れ・出棺
葬儀が終わると出棺式となります。お別れの際には、題目を唱えましょう。導師、喪主、遺族、会葬者の順番で、棺(ひつぎ)の中に樒(しきみ)の小枝を入れてお別れします。
・荼毘(火葬)
火葬場につき、荼毘(だび)の準備ができると炉の前で読経と唱題を行います。収骨時には、唱題しながら遺骨を骨壷に納めましょう。火葬が終わり自宅に戻った後は、仏壇の横に精霊台(しょうみょうだい)を用意します。精霊台に遺骨と位牌を安置し、三具足を調えて、白飯や水などをお供えします。
日蓮正宗の葬儀では流れや作法が非常に重視されています。焼香の方法や唱題など、最低限のルールについて知っておくと、葬儀のときに慌てずに済むでしょう。
日蓮正宗の葬儀では、焼香を3回行います。ほかの宗派よりも厳格なルールが定められているため、焼香の作法や回数を必ず守りましょう。
焼香の方法
日蓮正宗の焼香の作法は以下のとおりです。
1)遺族と祭壇に一礼する
2)焼香台に一礼する
3)お香を指でつまみ、額に押しいただきながら香炉へ入れる
4)3回焼香した後に合掌する
5)遺影に一礼する
合掌する際の数珠は、掛け房が下に来るように左手で持って手を合わせます。
参列者全員で「南無妙法蓮華経」を三唱する題目三唱の方法と読み方について解説します。
「南無妙法蓮華経」三唱の方法と、読み方
題目三唱では、「南無妙法蓮華経」を続けて3回唱えるのではなく、2回唱えた後に少し間をおいてから3回目を唱えます。日蓮正宗における南無妙法蓮華経の正式な読み方は、「なんみょうほうれんげきょう」です。題目を唱えることによって、今世での救いと成仏がかなうとされています。
日蓮正宗のお供えものは、樒とお線香と果物が定番です。常緑樹である樒は、強い生命力があるとされ、独特の香りは邪気をはらい周りを清めるとされています。生花はすぐに枯れてしまうため避けましょう。
枕飾りには、三具足のほか、水や枕団子、一膳飯をお供えします。三具足とは、樒と香炉、灯明のことです。 樒は水の入ったグラスに先端の部分を入れます。枕団子は白い団子を皿に盛ったものです。
日蓮正宗の葬儀では、お布施という言葉は使わず、「御供養」と呼びます。ほかの宗派では読経のお礼として寺院にお布施を渡しますが、日蓮正宗では住職へのお礼ではなく、御本尊へのお供えものという位置づけのため、お布施とは呼びません。
日蓮正宗の仏壇の特徴は、内部に厨子(ずし)がついている点です。専用の仏壇を用意することがよいとされており、日蓮正宗用の仏壇を取り扱う専門店も存在します。しかし、内部に厨子をつけるのではなく、扉を厨子型にした仏壇を選ぶ人も最近は増えつつあります。
日蓮正宗のお墓では、所属寺院の住職が書いた南妙法蓮華経の下に家名を入れるケースが多いです。 墓石自体の形状などは、ほかの宗派と比べても大きな違いはありません。 また、葬儀のときだけではなく墓参りの際も、生花は避けて樒をお供えします。
日蓮正宗の香典の表書きには、「御香料」と記載しましょう。日蓮正宗では霊の存在を信じていません。「御霊前」は、故人が四十九日まで霊の状態でいると信じられている宗派で使用されるものです。日蓮正宗の香典では使用しないようにしましょう。
日蓮正宗の葬儀で着用する服装は、一般的な喪服で問題ありません。男性であれば黒のスーツに、白いワイシャツと黒ネクタイが一般的です。女性であれば黒のワンピースやスーツで問題ありませんが、肌の露出が多い服装は避けましょう。
この記事では、日蓮正宗の葬儀の特徴や一連の流れについて解説しました。花葬では、葬儀の内容がよくわかるパンフレットや割引券を無料でお届けしています。資料請求をご希望の場合はこちらからお問い合わせください。
作法や流れを重視する宗派のため、ルールをしっかりと頭に入れておきましょう。
葬儀を行う際には、必ず所属している寺院へ連絡しましょう。また、日蓮正宗の葬儀やしきたりについて、わからないことがある場合も寺院へ相談すれば、準備を円滑に進められます。
生前準備や葬儀についてご不明な点があれば、花葬までお気軽にご相談ください。お急ぎの場合は電話での資料請求も承ります。電話でのお問い合わせをご希望の場合はこちらへご連絡ください。
㈱花葬は、現代表の大屋徹朗(※平成21年9月30日に「葬祭ディレクター1級」を取得)が、大手葬儀社の営業時代に感じた『もっと低価格でご遺族の気持ちに寄り添ったご葬儀サービスを提供したい』との思いから、2017年に川崎市中原区で創業した葬儀社です。2021年10月で創業5年目を迎えますが、2021年5月末現在、横浜市・川崎市で既に1.500件以上の葬儀提供実績があり、おかげ様で多数のメディアでも取り上げられております。
現在、川崎フロンターレの公式スポンサーを務めており、両者と地域貢献活動でも連携を取っております。その取り組みが評価され、2020年、2021年に社会貢献が川崎市より評価され、表彰を受けました。また、2021年より「SDG.S 川崎市ゴールドパートナー」としても認定されています。
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運営会社:株式会社花葬
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