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四十九日法要は、とても大切な区切りとなる儀式です。まずはなぜ四十九日法要が大切なのかを解説します。
身内に不幸が起きることで、さまざまな悲しみや戸惑いや不安が私たちを襲います。
さらには、家族のひとりがいなくなってしまったことにより、そこにぽっかり空いた穴を埋めなければなりません。
社会が故人の死を受け入れ、そこに開いた穴を認識し、穴を少しずつ埋めて新たな世界を取り戻すために、人類は古今東西、どんな時代、どんな場所でも、葬儀という儀式を執り行ってきました。
故人の死、葬儀、そしてその後の余韻…。家族は非日常なできごとに追われっぱなしです。それほどに、1人の人間の死というのは、とてもたいへんなことなのです。
しかし、いつまでも非日常の状態でいるわけにはいきません。私たちは故人の死を受けとめ、新たな日常を取り戻さなければならないのです。その区切りが四十九日法要です。
この日を境に、古代インドでは死者は来世の生を受けて転生すると考えられましたし、日本でも荒魂(あらみたま:荒ぶる死者の霊)は和魂(にぎみたま:平穏となった祖先の霊)となり、物忌みをしていたその家人たちの忌も明け、社会活動に復帰することができました。四十九日を「忌明け」と呼ぶのはそのためです。
ですから、四十九日法要では、寺院を招いて読経をしてもらい、親族が集まって故人の菩提を弔い、故人亡き世界を遺されたものが力を合わせて生きていくことを再確認します。
四十九日法要当日に準備しなければならないもの、そして事柄をまとめました。
自宅での法要の場合、以下のものを準備しておきましょう。
●掃除
四十九日法要では、寺院や親族を招きます。また、故人様が満中陰を迎えて晴れてご先祖様の仲間入りをする日です。仏間だけでなく、玄関や家の中全体をきれいにしておきましょう。
●寺院や参列者の座布団の準備
人数分の座布団を用意します。特に寺院用の座布団は専用のものを準備します。仏壇店に行けば販売されています。その他、座布団が足りない時は貸し布団の業者などに問い合わせましょう。
●中陰壇・仏壇へのお供え
四十九日法要は、中陰壇(故人様を四十九日まで祀る白木の祭壇)と仏壇(ご先祖様を祀る仏壇)の両方でお参りします。中陰壇、仏壇それぞれにお花、仏飯、霊供膳などのお供えをします。また、お仏壇では、法事の時に用いる内敷や供笥なども準備しておきます。
●回し香炉の準備
回し香炉とは焼香のための仏具で、香と灰と炭がひとつとなった仏具です。複数の人がお参りに来る法要ではお焼香がしやすいように回し香炉を用います。
●床の間に掛軸を掛ける
もしも仏間に床の間があるならば、仏事用の掛軸を掛けましょう。「南無釈迦牟尼仏」「南無阿弥陀仏」「南無大師遍照金剛」「南無妙法蓮華経」など、宗派にあったものを選びます。
●お茶やお菓子の準備
法要前後に寺院や親族にふるまうお茶やお菓子を準備しておきます。
●会食の準備
法要を終えると、会食の席を設けるのが一般的です。自宅で行う場合は、仕出し業者に料理を運んでもらいます。料理店に移動する場合は、すみやかに移動できるよう段取りをしておきましょう。マイクロバスの送迎サービスをしているところもあるので、利用してもよいでしょう。
●お布施の用意
寺院にお渡しするお布施を用意しておきましょう。お布施袋は次に挙げるようにいくつかの袋に分けて用意します。
故人様の四十九日法要に対しての謝礼です。無地の封筒や双銀の水引の金封に入れます。
自宅まで足を運んでもらうための交通費です。親族が送迎することもありますが、最近ではほとんどがお車代を包みます。もしも寺院で法要をするなど、寺院による移動がない場合は不要です。無地の封筒を用います。
食事の代わりにお膳料を包みます。もしも寺院が会食の席に同席する場合は不要です。無地の封筒を用います。
四十九日法要とあわせて、新しく購入した仏壇の開眼供養をする場合は、別にお礼を包みます。
無地の封筒、あるいはのし無しの紅白の結び切りを用います。紅白を用いるのは、家に仏様を招き入れることがおめでたいことだと考えられているからです。
四十九日法要とあわせせて、法要当日に納骨式をする場合には用意しましょう。無地の封筒、あるいは双銀の水引の金封に入れます。
四十九日法要は次のような流れで行われます。
●寺院着席
寺院が着席するまでにはお花やお供え物を飾り付けしておきます。線香やローソクを事前につけておくかどうかも予め確認しておきましょう。
●読経
寺院による読経です。場合によっては参列者に経本が配られ全員で読経することもあります。
●焼香
読経の中で寺院が焼香し、その後、喪主より順番に焼香します。着席の順番がそのまま焼香の順番となります。
●法話
読経が終わると寺院より法話をいただきます。ひと段落着くタイミングを見計らってお茶やお菓子を出しのがよいでしょう。
●会食
人数分の料理を用意して会食します。
●散会
会食が終わると散会です。帰っていただく前に引き物を手渡して参列のお礼を述べましょう。
四十九日についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
㈱花葬は、現代表の大屋徹朗(※平成21年9月30日に「葬祭ディレクター1級」を取得)が、大手葬儀社の営業時代に感じた『もっと低価格でご遺族の気持ちに寄り添ったご葬儀サービスを提供したい』との思いから、2017年に川崎市中原区で創業した葬儀社です。2021年10月で創業5年目を迎えますが、2021年5月末現在、横浜市・川崎市で既に1.500件以上の葬儀提供実績があり、おかげ様で多数のメディアでも取り上げられております。
現在、川崎フロンターレの公式スポンサーを務めており、両者と地域貢献活動でも連携を取っております。その取り組みが評価され、2020年、2021年に社会貢献が川崎市より評価され、表彰を受けました。また、2021年より「SDG.S 川崎市ゴールドパートナー」としても認定されています。
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