お亡くなり・ご危篤の場合

湯灌の儀式の意義とは? 旅立ちと最後の風呂


2020/06/24

湯灌の儀式の意義とは? 旅立ちと最後の風呂

本日は、「湯灌の儀式の意義」に関するお話を掲載します。お湯をそそぐ(灌)と書いて「湯灌(ゆかん)」と言います。納棺の前にご遺体を湯水できれいに洗浄をすることを意味します。自宅で死を迎えることが多かった時代は、親族やご近所の方々の手で行われていました。生前の悩みや苦しみ、煩悩を洗い流す儀式の意味があります。

1.最後の孝行「湯灌」

湯灌は、自宅で行われていたころ、「逆さ水」とも言われていました。

お湯に水をそそいで、湯加減を良くする通常の方法とは逆に、たらいに入れた水にお湯を足していくからだされています。

 

宗教・宗派関係なく納棺の前に当たり前に行われてきた儀式です。

 

近年では病院で亡くなるケースが圧倒的に占めています。

病院で亡くなると、看護師さんが「清拭(せいしき)」と呼ばれる遺体のアルコール消毒などの処置を一通り行ってくれます。

 

そこで、「わざわざ、湯灌をする必要があるのか」という考えもあります。

しかし一方、湯灌を希望されるご家族が大勢いらっしゃいます。

 

長い闘病生活でゆっくりとお風呂にも入れなかったでしょう。最後にきれいにして差し上げることは、故人にできる「最後の孝行」だとするお気持ちが根強く残っています。

2.湯灌のやり方・流れ

近年、湯灌は専門化し、設備を完備した専門業者による専用車で行うケースも増えてきています。

 

一般的な流れは、

浴槽を運び入れ

⇒口上

⇒足元から胸元に湯をかける儀式

⇒シャワーで全身を洗い流す

⇒シャンプー・髭剃り・爪切り

⇒全身を吹き上げる⇒死装束(※)に着替えさせる

※しにしょうぞく※全身白一色の和服。左前に着付けます。白装束とも言われます。

⇒髪を整え、メイクをほどこす

⇒遺体を安置、または納棺する

 

一連にかかる時間は、1時間から1時間半ていどです。ご遺体の肌は見えないようにタオルで包んで行います。

 

湯灌や着替えには、死後硬直のため、専門スタッフによるマッサージや関節を伸ばす技術が必要になってきます。

 

家族の立ち合いを希望される場合は、葬儀社に相談をしておくといいでしょう。

3.本記事のまとめ

故人を洗い清めることで、生に対する煩悩を断ち、生前の苦しみから解放してあげることは、病院での清拭(アルコール拭き、綿詰め)ではかなわないことではないでしょうか。

洗体、洗髪、お髭剃り、メイクを施すので、清拭とは全く別です。清潔にすることで、故人の尊厳を守ることもできます。

 

そして、湯灌の儀式には「旅立ちを整える準備」の意味があります。美し清らかな旅立ちのために家族ができる最後の孝行です。

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