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コラム本文

四十九日の法要に参列する場合、服装について気になる方も多いでしょう。「喪服を着用すべき?」「平服でよい?」など、さまざまな疑問点があると思います。

今回は、四十九日にふさわしい服装や香典のマナーなど四十九日の法要を徹底ガイドします。ぜひご覧になってください。

1.四十九日の法要とは?

四十九日の法要は、死者を弔う仏教儀式のことを指しています。自宅や寺院などで行われ、僧侶が読経を読み、参列者は焼香をすることで、亡くなった方を供養するのです。法要は、中陰法要と年忌法要に分けられます。中陰とは、仏教において亡くなられてから四十九日までの間を指すものであり、中院法要は四十九日までの法要のことを、年忌法要は、一回忌、三回忌など四十九日後に行われる法要のことを指しています。

 

故人は四十九日後に閻魔大王の判決により、極楽浄土へ行けるか否かが決まるのです。判決は七日おきに行われ、法要ではその期間に合わせて故人を供養することで、死後に良い世界へ旅立てるようにという意味があります。

 

初七日と四十九日の法要は、僧侶を招き、遺族や親族、友人などを呼ぶケースも多いです。また、二七日忌から六七日忌までの法要は、僧侶を招かず、自宅で家族のみで行われることも少なくありません。尚、四十九日の法要は、「忌明け」「七七日」「満中陰法要」などと呼ばれています。

2.四十九日の法要における服装のマナー

四十九日の法要では、親族は準喪服を、親族以外は略喪服を着用するのが相応しいでしょう。七回忌(満6年)以降の法要では、家族やそれ以外の参列者も略喪服でよいとされていますが、三回忌(満2年)までは、準喪服や略喪服などを着用します。

 

準喪服の場合、男性は、ブラックスーツを着用し、白無地のワイシャツに黒のネクタイなどを選ぶのがよいでしょう。女性は、アンサンブルやワンピースを着用し、スカートは短すぎない、ひざ下丈が好ましいです。尚、靴下やストッキング、靴などの小物類は、男女ともに黒で統一しましょう。男性はバッグを使用せず、必要なものを喪服のポケットに入れます。女性は結婚指輪以外のアクセサリーをできるだけつけないようにし、派手な小物は避けましょう。女性がバッグを持っていく際は、殺生を連想させるため革製ではなく布製のものを持っていくようにします。

 

略喪服は、男性の場合、黒やグレーなどの地味な色合いのダークスーツを着用します。女性は、黒やグレー、紺色などのワンピースやアンサンブル、スーツなどが好ましいでしょう。略喪服は、正喪服や準喪服ほど厳しい決まりはありませんが、法要ということを理解し、場に相応しい服装を心がけることが大切です。

3.四十九日の法要での香典の金額相場

四十九日の法要での香典の金額相場は、血縁関係の深さなど故人との関係性によっても変わってきます。一般的には、1親等から2親等(両親や兄弟、祖父母、子供など)にあたる場合は1万~3万円程度、3親等以下や血縁関係のない人は、5千円~1万円程度が相応しいものとなります。尚、会食に参加する場合は、1万~2万円程度多めの金額を包むのがよいでしょう。

 

どのくらいの金額を包むべきか分からない場合には、地域の人や親族などに相談してみるのもおすすめです。地域の金額相場なども分かりますので、周囲の意見を参考にして決めるのも一つの方法になります。

4.四十九日の法要における焼香の作法

四十九日の法要における焼香の作法は、宗派によっても異なります。基本的には、葬儀などと同じ形式で行うものと考えてよいでしょう。ここでは、焼香の中で最も一般的といえる立礼焼香の手順を紹介します。

 

立礼焼香の手順

1.仏壇の手前で、遺族と僧侶に一礼

2.仏壇へ行き、一礼

3.右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまみ、目の高さにおしいただく

(※宗派によってはおしいただかないことも)

4.抹香を香炉にくべる。1~3回程度行う

5.仏壇に向かって一礼

6.遺族に一礼し、席へ戻る

5.四十九日の法要のお布施金額について

お布施は、読経に対するお礼としてお寺にお渡しするものです。葬儀や法要でのお布施の金額は、地域や宗派などによっても異なるものです。一般的なお布施の金額相場は、以下の通り。

 

『お布施代…1万~5万円程度』

 

葬儀で渡すお布施金額の1割程度を目安に四十九日のお布施を決めていくケースが多いようです。迷った際は、お寺と古くから付き合いのある地域の方などに聞いて見るのもよいでしょう。

6.四十九日の法要の準備について

四十九日の法要の準備は2、3か月前から行うのがおすすめ。法要の日程や場所決め、案内状の送付などやるべきことは多くあります。四十九日の法要を滞りなく行うためにも、事前に準備をしておく必要があります。以下は、2、3か月前、1ヶ月前、前日と期間別に四十九日の法要の準備についてまとめたものです。

 

2、3ヶ月前に行う準備

①四十九日の法要の日程や場所決め、お寺への連絡

四十九日の法要の日程や場所は最初に決めておきたい項目です。日程は、多くの人が参列しやすいよう、土日を選ぶケースも多くなっています。四十九日にあたる法要期日の周辺の土日となりますが、節目の前の土日が良く、節目の後の日程は縁起が悪いとされているので注意が必要です。

 

場所は自宅か菩提寺で行われるのが一般的。お寺に連絡を入れ、僧侶とスケジュールを調整しながら、決めていきます。

 

②参列者を決める

次に、親族、友人など、四十九日の法要へ呼ぶ参列者を決めます。誰をどこまで呼ぶのかということは、親族の意向により決定します。

 

③案内状の作成

友人や知人など多くの参列者を呼ぶ際は、案内状を送付し、返信用ハガキなどを同封することで出欠の返事を貰います。案内状の送付は通常一か月前から行いますが、いざ送付する時に慌てないためにも、文面は事前に作成しておくことがおすすめ。内容は、時候の挨拶、四十九日法要のご案内、日時、場所、出欠の期日などを記載し、完結な文章でまとめます。

 

尚、親族のみで行う場合は、電話連絡などで済ませるケースも多くなっています。

 

④引き出物を決める

四十九日の法要で参列者が香典を持参された場合にお渡しするのが、引き出物です。引き出物は、香典の金額三分の一程度の品物を送るのが相応しいとされています。お茶やお菓子、カタログギフト、タオルなども多く選ばれ、引き出物に人気の品物です。

 

1ヶ月前に行う準備

1ヶ月前になると、

 

●案内状の送付

●出欠人数の確認

●引き出物の数や会食人数の決定

●会食場所へ移動する際のバス、タクシーの手配

 

などを決めていきます。出欠人数を確認したら、それに合わせて引き出物や会食人数が決まります。また、引き出物を依頼する業者や会食をする会場などへ連絡を入れなければなりません。その際に、人数の変更は何日前まで可能であるかということも確認しておきます。

 

会食場所へ移動する際に、自家用車ではなく、バスやタクシーを利用する場合は、それらの手配も事前にしておきます。

 

前日に行う準備

前日は、以下のような準備をします。

 

●供花、供物、お布施、位牌、遺影、引き出物などを用意

●参列者の人数の再確認

 

会場へ持参するものを用意し、お布施の準備も忘れずにしっかりと行いましょう。また、参列者の人数を再確認し、変更がないかどうかもチェックします。

7.本記事のまとめ

いかがでしたでしょうか? 四十九日の法要では、親族は準喪服を、親族以外の参列者は略喪服を着用します。また、小物類は黒で統一し、華美なアクセサリーの着用は避けるなど、服装におけるマナーを理解しておくことが大切です。

 

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8.筆者プロフィール

 

㈱花葬は、現代表の大屋徹朗(※平成21年9月30日に「葬祭ディレクター1級」を取得)が、大手葬儀社の営業時代に感じた『もっと低価格でご遺族の気持ちに寄り添ったご葬儀サービスを提供したい』との思いから、2017年に川崎市中原区で創業した葬儀社です。2021年10月で創業5年目を迎えますが、2021年5月末現在、横浜市・川崎市で既に1.500件以上の葬儀提供実績があり、おかげ様で多数のメディアでも取り上げられております。

 

現在、川崎フロンターレと川崎ブレイブサンダースの公式スポンサーを務めており、両者と地域貢献活動でも連携を取っております。その取り組みが評価され、2020年、2021年に社会貢献が川崎市より評価され、表彰を受けました。また、2021年より「SDG.S 川崎市ゴールドパートナー」としても認定されています。

 

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